3月19日付の外食日報は

●反撃に向けて存在感際立つ「周年企画」

この春、「周年企画」が存在感を示している。節目の時期を迎える外食企業・ブランドから創業時に立ち返った商品企画や、従来になかった切り口のメニューを出すなどさまざまな動きがある。各社の周年企画に共通しているのは、培ってきた持ち味を改めて広く伝える好機となっていること。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛ムードで事業環境は依然厳しいが、またとない売上の底上げ、反撃の手段となり得る取り組みとして注目だ。

●第一興商が東京・大崎に「OSAKI KITCHEN」開業

カラオケ事業と居酒屋「ウメ子の家」などの飲食事業を展開する第一興商は25日、東京・大崎のJR大崎駅前立地に居酒屋「OSAKI KITCHEN(大崎キッチン)」を立ち上げる。18年6月に埼玉・大宮でオープンした「OMIYA KITCHEN(大宮キッチン)」の2号店という位置づけ。1号店と同じく「クラフトビールとこだわりの料理のペアリング」をコンセプトに、ランチにも対応して幅広い客層を取り込む構えだ。

●アークランドSHDがミールワークスを子会社化

とんかつの「かつや」やからあげ店「からやま」などを手がけるアークランドサービスホールディングス(アークランドSHD)は18日の取締役会で、「マンゴツリー」ブランドのタイ料理店などを展開するミールワークスの株式70%を取得して連結子会社化することを決めた。取得価額は非公表。株式譲渡実行日は4月30日の予定。アークランドSHDによるM&A(企業の合併・買収)は、2017年にカレー店「野菜を食べるカレーcamp」のバックパッカーズを子会社化して以来。