3月11日付の外食日報は

●居酒屋の「ご当地メニュー企画」に脚光

居酒屋で今春、地域の名物料理を提供する「ご当地メニュー企画」の訴求に注力する動きが目立つ。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で旅行の自粛ムードが強い現況にあっては、いつもの店に居ながらにして地域の名物料理が楽しめる点は従来以上に魅力的。初の試みも見受けられ、需要開拓に向けた意気込みがうかがえる。

●連載 「外食インカレ」受賞者プレゼンに学ぶ①

日本フードサービス協会(JF)と日本フードサービス学会(JF学会)は昨年11月、大学生・大学院生を対象としたビジネスアイデアコンテスト「外食インカレ2019」(秋元巳智雄実行委員長)を開催した。次代の外食産業を担う若い世代に外食ビジネスについて考えてもらい、外食業界の認知度向上と活性化につなげる目的で企画され、今回が2回目。柔軟な発想で外食産業を捉えた受賞者のプレゼン内容を取り上げる。第1回は、外食企業が学童保育を導入して夜の給食を提供することで、安定的な収入確保とイメージ向上を図れるスキーム「夜の給食 外食産業が子供の『こ食』を解決」を提案し金賞を受賞した山形大学3年生(加藤陽理さん、伊藤怜奈さん、熊谷穣さん)の内容を紹介する。

●北海道の飲食店支援へ商工会議所が相次ぎ特設サイトを

新型コロナウイルスの感染者が全国の中で特に多い北海道では、飲食店向けの対策が相次いで打ち出されている。札幌商工会議所(北海道・札幌、岩田圭剛会頭=岩田地崎建設)は10日、新型コロナの感染拡大による飲食店への来店客数減少などで生じた、道内食品関連企業が持つ過剰在庫の解消と販売促進の支援を目的に、企業・店舗の情報および商品を公開し、購入希望の一般消費者と業者に広く周知するための特設掲示板「緊急在庫処分SOS!」を、同所WEBサイト上に開設した。