3月9日付の外食日報は

●今春商戦は本番へ、ジャンル問わず新趣向目立つ

春商戦本番に向けた、外食各社の意気が高い。出そろってきた季節限定メニュー企画では、旬の食材を織り交ぜるなど季節感を出すなか、新たな趣向を盛り込んだものがジャンルを問わず目立つ。新型コロナウイルス感染症拡大の影響は「女性中心という客層自体の変化はないが、客数が前年比でかなり厳しくなっている」(カフェチェーン)や「壊滅的というわけではないが客数は減っている」(回転寿司チェーン)など、程度に濃淡はあっても総じて厳しい。だからこそ今春商戦はどこまで影響を抑え、また状況を逆転できるかという意味で例年以上に重要。各社の積極性がうかがえる。

●「出前館」の加盟問い合わせが前月の数倍に

出前館が展開する、国内最大級の飲食デリバリーポータルサイト「出前館」に対し、外食店からの加盟問い合わせが前月の数倍に増えていることがわかった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で全国的に外出手控えムードが強まるなか、高まる飲食の巣ごもり需要の受け皿として改めて存在感が増している。厳しい事業環境に置かれた外食企業が、挽回を期して出前に注目する動きが強まっている。

●favyがサブスクを期間限定で無償に

飲食マーケティング企業のfavy(東京・西新宿、高梨巧社長)は、新型コロナウイルス感染症の拡大により経営に大幅な支障をきたしている飲食店を対象に、「favyサブスクシステム」の無償提供を5月31日まで実施する。