3月6日付の外食日報は

●新型コロナは不透明要因も、既存店強化で成長を

上場している外食関連企業の20年12月期業績予想、および最新の20年6月期予想が出そろった。20年12月期では経常利益ベースで増収増益・増収黒字を目指す企業が全体の7割を占める。新型コロナウイルス感染症拡大の影響度は未知数だが、既存店強化など各社個別の施策の成果が注目される。

●ダイナックとカームデザイン初のコラボ案件具現化

ダイナックホールディングス傘下のダイナック(東京・新宿、田中政明社長)は6日、店舗設計デザインや直営飲食店の運営を手がけるカームデザイン(大阪・大阪、金澤拓也社長)が関西・関東で展開する「good spoon」の新業態「good spoon pizzeria&cheese」を、神奈川・横浜の横浜岡田屋モアーズ8階に出店する。昨年10月にダイナックホールディングスがカームデザインの株式33.3%を取得して持分法適用関連会社化し、資本業務提携を締結して以降、初のダイナックとカームデザインのコラボレーション案件となる。

●TDB景気DI、2月の飲食店水準はこの1年で最低

企業信用調査の帝国データバンク(TDB)はこのほど、2月の全国景気動向について景気動向指数(景気DI)としてまとめた(調査期間は2月14~29日)。調査対象10業界51業種全てをまとめた2月の全国景気DIは、前月比3.2ポイント減の38.7となり、5カ月連続で悪化。18年1月の51.1をピークに水準は低下傾向が続く中、下げ幅を拡大。7年ぶりに40を下回った(図表参照)。新型コロナウイルス感染症拡大が影響しており、人とモノの動きが停滞するなかで国内景気の後退がより鮮明化した。