3月5日付の外食日報は

●首都圏で注目施設の開業・リニューアルラッシュ

首都圏で今春、商業施設の立ち上げや大幅刷新が相次ぐ。夏場に最大の集客を見込む動きとして例年この時期は活発だが、今年は東京五輪開催も意識されている。新型コロナウイルス感染症拡大は懸念事項だが、開業やリニューアルに注力しておくことで夏以降の挽回を期する前向きな姿勢が顕著だ。

●ビュッフェで営業休止や感染症対策強化の動き

ビュッフェ形式の食事を提供する外食チェーンで、営業自粛や新型コロナウイルス感染症対策を強化する動きが広がっている。3月1日に安倍晋三首相が開催した新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、スポーツジムやビュッフェスタイルの会食など、換気が悪く密集した場所や不特定多数の人が接触する場所に集まることを避けるよう呼び掛けたことへの対応が広がっている格好だ。

●12月期決算③ 増収減益・赤字企業は5社

上場している外食関連企業の19年12月期決算・20年6月期第2四半期決算がまとまった。19年12月期において、増収としたが経常利益ベースで減益もしくは赤字だったのは5社(本紙3日付参照)。いずれも売上高・利益が当初予想値を下回っての着地だった。多くの企業は増収増益を目指していたが、人材不足を背景とした人件費負担の拡大、国産食材の仕入れコスト上昇など、収益を確保しにくい情勢があった。