2月25日号の日本外食新聞は

★外食産業を動かす人々
モノだけ変える価値転換で店作り
経営者輩出目的に据え事業も転換

鈴屋 代表取締役 鈴 賢一 氏

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大衆酒場を回す2人の女将にフォーカス
いま女性の経営者が元気だ!!

《大衆酒場ラクダ》店長の篠原睦さん

茨城・水戸駅から徒歩6分の水戸東照宮の麓にある約60年の歴史を持つ「宮下銀座商店街」では近年、次々と若者が店を出し、賑わいを取り戻している。そんな中、2018年9月にオープンした14坪の大衆居酒屋が、1年足らずで税別月商300万円を売り上げている。「晩杯屋」を展開するアクティブソースで経営企画部長として物件開発や広報などに携わった篠原睦さんが開いた「大衆酒場 ラクダ」だ。
レトロな雰囲気漂うアーケード街には、その雰囲気にマッチする歴史を感じさせる店と、真新しいファサードの店が混在している。「大衆酒場 ラクダ」も、まだ新しさが残る店の一つ。
まず、篠原睦さんの経歴を見てみると、ビール好きが高じてキリンビールに入社。さまざまな飲食店の経営者と接して話を聞いているうちに、いつか自分で店を持ちたいという想いを強くした。
そんな中、アクティブソースの金子源社長と出会い、9年勤めたキリンビールから転職。同社の上場を目指して頑張っていたものの、トリドールの傘下に入ることとなったことから、家族との時間を持ちつつ夢を実現させるにはいい機会だと思い、故郷の水戸で居酒屋を開くことに決めた。
物件探しは当初難航したものの、同級生などの力を借り、14坪の居抜きで賃料が税込8万円、敷金2カ月という破格の価格で貸し出された現在の物件に出会った。
そこから、カウンターや厨房などのレイアウトはそのままに、調理機器などに約150万円、内装に約300万円かけ、大衆酒場を作り上げた。
「水戸で立ち飲みは厳しいだろう」と判断して30席用意したものの、「お客さんをびっくりさせて喜んでもらう」ために、新鮮な食材を使った料理を安価で提供する「晩杯屋」のやり方を多く取り入れた。
まず、毎日市場に通い安価な食材だけを仕入れ……

写真中央が《焼鳥 焼とん 月おか》の女将・月岡真由さん、右が共同経営者の池田徹さん、左が「ゴリ」こと中島剛さん

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