1月7日付の外食日報は

寿司居酒屋」の立ち上げ・育成の動き広がる

寿司やつまみ、アルコールドリンクを提案する寿司居酒屋がじわりと拡大している。回転寿司「スシロー」のスシローグローバルホールディングスが出店を加速している客単価約2500~3000円の大衆寿司居酒屋「鮨・酒・肴 杉玉」(以下「杉玉」)に加え、大手~中堅規模の外食企業が新たな成長の柱として新ブランドを立ち上げる動きが続く。老若男女幅広い世代に人気で、代表的な日本食としてインバウンド(訪日外国人旅行)需要も見込める「寿司」をメインとする業態の拡大を視野に入れた取り組みが進んでいる。

●トリドールジャパンが国内全業態に「ClipLine」導入

トリドールホールディングスのグループ企業であるトリドールジャパン(以下トリドール)は、同社が運営する「丸亀製麺」や「コナズ珈琲」など国内全業態1137店舗に、双方向動画OJTサービス「ClipLine(クリップライン)」を導入した。「ClipLine」は、企業の支援プラットフォームを手がけるClipLine(東京・田町、高橋勇人社長)が提供するサービスで、サービス産業の生産性を双方向動画で改善し、OJT改革へ導く仕組み。1対1によるOJTではなく、1対多人数へ拡張し、24時間場所を問わず新人が単独でトレーニングできる環境を構築するほか、遠隔による店舗マネジメントにも利用されている。

●富士コーヒーが事業承継マッチングサイトを今春開設

コーヒー豆の加工・販売や飲食店の開業支援とともに、愛知県内に「珈琲元年」を5店舗展開している富士コーヒー(愛知・名古屋、塩澤彰規社長)と、ソフトウェア開発やウェブサイト作成などを手掛けるジェイアンドティシステムズ(愛知・名古屋、清田常治社長)は、空き店舗の紹介と後継者育成で業務提携し、事業承継を手助けするマッチングサイト「後継ぎ.com」(ato-tugi.com)を今春に開設する。