12月26日付の外食日報は

●新年に弾みをつける年末年始向け企画が盛んに

外食各社が年末年始向けの販売促進策が盛んだ。新年にちなんだ恒例の企画から新たな切り口の提案まで、外食の機会や家族の集まりなどが増える年末年始期間の需要獲得に向けた提案が進む。値ごろ感やお得感、新年ならではの高付加価値商品などを打ち出す企画も多く、ファストフードやカフェ、専門店チェーンなど幅広い業態が自社の客層やニーズに即した商品訴求に取り組むことで、新年のスタートに弾みをつけたい意向だ。

●麺ジャンルの今冬企画は「あんかけ」に賑わい

麺ジャンルの各業態で、メニューの訴求に拍車がかかっている。冬至を迎えてこれから寒さが本番となる時期にあっては、「体が温まるメニューとして欠かせない」(大手麺チェーン)のが、とろみが特徴のあんをかけたメニュー。今冬企画では定番人気となっているものに加えて新たな顔ぶれもあり、これまで以上に冬の需要を捉えて成果につなげようという姿勢が鮮明だ。

●FFがけん引し全店売上高プラスに転じる

日本フードサービス協会(JF)は会員社を対象にした19年11月度の外食産業市場動向調査をまとめた(関連記事8面)。同調査による11月の全店ベース全業態合計の売上高は、前年同月比(以下全て前年同月比)102.6%と、前月のマイナスからプラスに転じた。客数100.9%、客単価101.7%といずれも前年を上回った。