12月20日付の外食日報は

●熱気を帯びる「やみつき系メニュー」提案

外食の今冬商戦で「やみつき系メニュー」の提案が熱を帯びている。にんにくやスパイスなどによる強い味わいを強調したメニューで「また食べたくなる」効果を期待する動きだ。他業界から波及して外食ではここにきて盛り上がっており、トレンドを捉えて予想以上の成果を上げているブランドも出ている。

●年末の「年越しそば」関連商品広がる

年末に向けて、外食各社で年越しそば関連商品の提案が広がっている。30~31日に店舗で受け取れる持ち帰り用の年越しそばの予約受付や、29~31日頃に店舗で販売するイートイン用メニューを発表する動きだ。例年販売することでリピーター獲得につながっているチェーンもあり、顧客獲得や売上高の押し上げ効果としても見逃せない企画だ。そばの専門チェーンだけでなく、ファミリーレストラン(FR)や和風のファストフードチェーン(和風FF)など、普段からそばを取り扱う飲食店が限定商品などを用意して需要を喚起している。

●11月既存店売上は前年超えが6割占める

株式を公開している外食関連企業の19年11月既存店売上高(56社・業態)がまとまった(関連表は8面に掲載)。前年を上回った企業は、全体の62.5%にあたる35社となり、台風19号襲来の影響から23.2%にとどまった前月から状況が改善した。前年は土日祝日が計9日と例年と比べ1日減っており、半数以上の企業が前年割れだった。今年は土曜日が1日増える形で計10日に戻り、ファストフード(FF)やファミリーレストラン(FR)をはじめとした週末の売上が多い業態にプラスに働いた。