7月31日付の外食日報は

●「コト消費」のアプローチが熱い

外食業界で「コト消費」のアプローチが散見される。商品そのものに価値を置く従来型のモノ消費として味や品質、価格を訴求するだけでなく、イベント性を付与して楽しさの体験、良い思い出も提供するものだ。付加価値追求の点でも有効といえ、ノウハウを持つ外食企業を主体に提案が目立つ。

●串カツ田中HD 原点である「会社員層」の掘り起こし強化

居酒屋「串カツ田中」の串カツ田中ホールディングスは、平日のサラリーマン客をはじめとした酒を飲む客層の集客を強化する。昨年の禁煙化実施後、会社員層が約7%減り、ファミリー層が7%ほど増えているなか、「原点である会社員層」(貫啓二社長)の掘り起こしに改めて力を入れる。単純に禁煙化で離れた客層を呼び戻すという取り組みではなく、ハッピーアワーなどの実施によって新規顧客の獲得や時間の有効活用につなげ、全体の需要底上げを図る。

●ペッパーFS 「いきなり!ステーキ」でファミリー取り込み策推進

ペッパーフードサービスは「いきなり!ステーキ」(479店舗・30日時点)のファミリー層の取り込み強化策として、店舗でのローテーブル、ローチェア導入を進めている。ロードサイド店舗を対象として今年1月から順次導入を進めており、このほど、特に家族連れの利用が多い36店舗を対象にした第1弾の取り組みが完了した。