7月3日付の外食日報は

●寿司業態を育成する動きが顕著

外食大手の間で寿司業態を育成する動きが目立っている。寿司をメインに手がける企業が新たなブランドを育てるだけでなく、ファストフード企業が新たな形で寿司業態に再び力を入れる動きもあれば、居酒屋企業で寿司業態に参入する向きもある。訪日外国人人気も高い寿司は来年の東京オリンピック開催も呼び水に和食の代表格としてさらに世界的にも関心を集めていく公算がある。有望ジャンルで新たな収益の柱を作る取り組みが進んでいる。

●とんでん 「ノー残業デー」の来店客に特典用意

「和食レストランとんでん」を展開するとんでんは、埼玉県内の41店舗(「和食レストランとんでん」39店舗・「しゃぶしゃぶと鮨とんでん」2店舗)限定で、「『県内一斉ノー残業デー』キャンペーン」を実施する。7~11月の第1・第3水曜日に「県内一斉ノー残業デー」で来店した旨を店員に伝えた利用客を対象に、ソフトドリンクもしくはグラス生ビールを1杯無料でプレゼントする。ドリンクバー設置店舗ではドリンクバーの利用かグラス生ビール1杯かを選ぶことができる。

●カッパC フルオーダー店舗を順次拡大

コロワイドグループのカッパ・クリエイトは、寿司を流す回転レーンを店内に置かないフルオーダー型の「かっぱ寿司」を拡大している。注文を受けてから商品を製造して提供する仕組みの店舗で、6月下旬時点のフルオーダー店舗は全体の12~13%に相当する42店舗に拡大。今期(20年3月期)末までに到達予定の58店舗を視野に、事業計画に沿う形で順次増やしている状況だ。