6月25日号の日本外食新聞は

3年で店主変わること想定し投資を
「独立予行練習」に特化した店を追求

ウラロジックプロジェクト 代表取締役　杉村 裕紀 氏

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外食ソリューションEXPO2024東京セミナー再録 前編
UNCHI×Human Qreate
ぶっ飛び系の若手経営者が語り合う
だから飲食業はこんなに楽しい!!

飲食業界で脂ののった経営者は40～50代がメインだが、20～30代の若手の中からも、頭角を現す人が出始めている。

2024年1月17・18日開催の「外食ソリューションEXPO2024東京」のセミナーでは、UNCHI（ウンチ）代表の松村貴大さんと、Human Qreate代表の米田拓史さんが登壇。

本紙の川端崇資編集長コーディネートの下、それぞれ方向性が異なる、固定観念にとらわれない人となりと柔軟な発想の経営理念を前後編にわたって紹介する。

「社名は『調子に乗るなよ』という戒めから」…松村さん

川端崇資（以下、川端）　　同じ外食業界で活躍する2 人ですが、普通ならなかなか出会わない、違ったベクトルの天才2人の化学反応を見たくて対談を依頼しました。まずは自己紹介をお願いします。

松村貴大（以下、松村）　UNCHI代表取締役の松村です。1987年4月4日生まれの36歳です。10歳の時にラーメン店をやろうと決めたので就活もせず、大学卒業後はラーメン店で1年だけ修業してから、24歳で大阪・西中島南方に「人類みな麺類」というラーメン店を開業しました。経営テーマの「火星に出店」というところの第1歩として、2023年11月に私が作ったラーメンを宇宙へ飛ばしました。

米田拓史（以下、米田）　Human Qreate代表取締役の米田です。飲食店を8店舗運営しており、独立前はブライダル業界でウエディングのプランナーやマーケティング、人事、広報など幅広く仕事をさせてもらいました。

結婚式は基本的に一生に1度のことになるため、その1回にかける熱量や想いは原価がかからない。それに共感するメンバーと毎日食事するシーンでおもてなしを出来れば、お客さんに選んでもらえる確率がすごく高いのではないかと思い、コロナ禍の21年、東京・新橋に第1号店となる焼き鳥店「厳選焼鳥 一石三鳥」をオープンしました。

現在は運営の軸の1つでもあるクラウドファンディングを前面に打ち出し、総額で2億円ほど集まっています。今までになかったような飲食業界の切り口から、斬新な発想で新しいことを進めていき、常識を覆すようなビジネスを展開していきたいと考えています。

川端　ありがとうございます。さて、松村さんからもらった動画を再生しましたが、これは何のシーンでしょうか。

松村　「人類みな麺類」にお客さんが並んでいる風景です。年越しそばの文化を年越しラーメンに変えたくて、毎年大みそかに24時間営業します。徐々に営業時間が延びてきており、今年は年越しを越えて1月2日の夜中4時まで60時間営業しました。年の最後に「人類みな麺類」で食べ納めをし、年の最初は食べ初めをする。同じラーメンを年末年始で2回食べに来てもらうイベントになっています。

川端　看板はないんですね。

松村　節約です。

川端　普通、そこは節約しないところじゃないですか（笑）。

松村　「行列＝看板」のイメージがあるので、つけなくてもいいのかなって。

川端　なるほど。こういう変わった人です。さて、まず松村さんに聞きたいのは、社名のUNCHIが気になるんですが、なぜそういう名前にしたんですか。

松村　……

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