2月15日号の日本外食新聞は

楽しんで仕事できる職場作りを実現
人材が育ち焼き鳥店は拡大フェーズへ

きんざん 代表取締役　須田 塁 氏

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【特集】
ベトナム・ハノイ採用ツアー同行記
元インフォマート大島大五郎さん、今度はベトナム日本語学校と提携!!
外国人従業員との新たな関係を問う

単なる人手不足埋める歯車ではなく
日本の食文化を継承する人材育成を

人口9800万人。その構成がちょうど高度成長期だった1970年代の日本と酷似している現在のベトナム。平均年齢は33・3歳と、日本のそれ（48・4歳）と比較すると遙かに若い。だから国にもエネルギーがみなぎっているのを、街にいるだけで感じることができる。

そんなベトナムのハノイに2023年11月8～10日の実質2日間、「ベトナム人従業員採用ツアー」に同行するため、訪れた。このツアーを企画したのは元インフォマート役員で、現在はベトナムと日本を繋ぐ活動をメインにするBOOMA代表の大島大五郎さんだ。彼の考える「日本の食文化継承」に賛同した飲食店経営者が続々とベトナムを訪れ、従業員を採用していく。その3回目・第3陣として、ハノイに降り立った。

通常の外国人採用と一体、何が違うのだろうか。大島さんの想い、そしてベトナムの送り出し機関の熱量に迫った。

「理念浸透」大前提に
独立候補として登用

2017年3月26日、51歳という若さでこの世を去った男がいる。彼の遺志を継ごうと、心の奥底でその想いを燃やし続けていたもう1人の男が、今回、ベトナムと日本を繋ぐために奔走しているBOOMA代表の大島大五郎さんだ。

彼はインフォマートの役員として飲食ベンチャー企業のトップ達を中心に深い関係を築いていた、業界きっての敏腕営業マンだったが、代表の急死を境に、第2の人生を真剣に考えるようになった。大島さんが言う。

「インフォマート創業者の村上勝照は、いつか子供たちのための事業をやりたいとかねてより語っていた。その夢を果たせずして急逝してしまった。その意志を自分が受け継ぎ、絶対に形にしていきたい」

大島さんは16年からボランティア団体を通じて、ミャンマーの子供たちに絵本を贈る活動を妻の恵子さんとともに行ってきた。その縁から、19年11月、ミャンマーに1校目となる小学校を「タウンカンカレイ寺院学校」の新校舎として、自らの資金で建設。その後も、ミャンマーに次々と学校を作っていった。

ちなみに、大島さんがインフォマートを辞めてから作った会社の名前は前述の通りBOOMA。大島さんは社会人軟式野球で08年に全国優勝を果たしており、その時の野球チームを、強い男の集団を目指す意味を込めて「武磨（ブーマ）」と名付けていた。第2の人生として、「『強い人間を形成していく』との想いで学校経営をしていこうと、その時の名前を取った」と大島さんは説明する。

しかし、そんな想いでミャンマーで着実に学校を増やしてきたにも関わらず、21年2月、突然のクーデターにより、ミャンマーが軍事政権に変わってしまう。
コロナ禍が明けたら再開する予定だったミャンマーでの学校プロジェクトは、反軍政派の武装勢力との内戦が続いていることから……

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