●外食M&A市場展望2022① 日本M&Aセンター江藤氏
自社の強みを補強したり新たな事業分野を獲得することで成長につながり、売り手側としては後ろ盾を得て事業存続につなげられるといったメリットがあるM&A(企業の合併・買収)。21年の日本企業によるM&A件数は過去最多水準だったが、コロナの影響が大きかった外食産業では引き続き低調だった。しかし、アフターコロナを見据えた経営も必要になってきたいま、いよいよ活性化に向かいそうだ。M&A仲介のプロに外食M&Aのいまとこれからを聞いた。第1回目は、トリドールホールディングスによる「晩杯屋」のアクティブソースとの資本提携などに実績のある日本M&Aセンターの江藤恭輔氏。
●「デニーズ」が「ごはんに合う」冬の鍋メニュー投入
セブン&アイ・フードシステムズは11日から「デニーズ」で、寒い季節に向けた期間限定の鍋メニューを発売した。例年寒い時期に鍋関連の商品を投入している中、今回は初めて、宅配・テイクアウトでも鍋メニューを販売する。「デニーズ」では主にオムライスやハンバーグといった定番系メニューをテイクアウト・デリバリーで取り扱ってきたが、フェアメニューでの対応も進めており、今回の鍋もテイクアウト・デリバリーでも販売することで自宅需要も含めた幅広いニーズの獲得につなげる狙い。
●「鳥貴族」の12月既存店売上高が前年比150%超に
鳥貴族ホールディングスが展開する居酒屋「鳥貴族」の21年12月既存店売上高が、前年同月比155.0%(数字は直営店ベース・以下同)となった。客数が同149.9%と伸び、客単価が同103.4%となったことで売上を押し上げた。